ふるさと栄会

栄小学校開校140周年記念講演会

平成26年7月2日、母校栄小学校において「ふるさと栄会」の後援で、栄小学校開校140周年記念講演会が開かれました。題して「夏の星座と私たちの宇宙」、講師は東京大学生産技術研究所特任助教授、川越至桜先生でした。

ふるさと栄会からのごあいさつ
講師川越至桜先生のご紹介

夏の星座と私たちの宇宙

川越至桜先生


重力崩壊型超新星爆発と超新星ニュートリノ

重力崩壊型超新星爆発とは、太陽の10倍以上の質量をもつ恒星が、その進化の過程の最後に起こす大爆発です。爆発の際には大量のエネルギーが放出されますが、その99%が『超新星ニュートリノ』として放出されると言われています。ニュートリノとは素粒子の一種で、超新星から放出されるものを超新星ニュートリノと呼んでいます。

左:超新星爆発SN1987Aの爆発後の様子
右:爆発前の檬子

ニュートリノ天文学

1987年2月、大マゼラン雲でおきた超新星爆発からの超新星ニュートリノが、岐阜県神岡にあるカミオカンデというニュートリノ観測装置や、アメリカ等の観測装置で初めて捕らえられました。これにより、ニュートリノで宇宙を観測するという「ニュートリノ天文学」が花開きました。

スーパーカミオカンデ内部の様子

研究テーマについて少し詳しく…

超新星ニュートリノの観測個数の時間変化。
星内部にジェットがある場合とない場合で、観測個数に違いがみられる。

超新星ニュートリノの観測により、超新星爆発の研究は飛躍的に進歩しましたが、爆発のメカニズムなど未だに多くの謎が残されています。この謎に対し、爆発の際の99%のエネルギーをもち去る超新星ニュートリノが大きな鍵を握っていると考えられています。
そこで、超新星ニュートリノが観測された場合の予測計算を行い、超新星ニュートリノから爆発メカニズム解明へ繋がる手がかりを探しています。その結果、観測される超新星ニュートリノは、超新星内部の密度の様子を反映していることが分かってきました。
超新星ニュートリノにより、超新星内部を『見る』ことができれば、重力崩壊型超新星爆発の解明に大きく近づくでしょう!

(誰か、超新星爆発をおこしてください… 銀河中心あたりで。)

ナゼ超新星爆発?

私たちや、私たちのいる地球はさまざまな元素からできています。多くの元素は星の中で作られ、超新星爆発により宇宙に撒き散らされます。撒き散らされた元素は、やがて次の星の材料となります。このような"星屑"から産まれた地球、そして私たち生命。超新星爆発を知るという事は、私たちの遠いルーツを知ることにつながっているのです。

科学技術コミュニケーション活動…

一家に一枚宇宙図(文部科学省が科学技術週間に制停配布している一家に1枚ポスターシリーズ)の制作や、観望会(星を見る会)といった天文学・宇宙物理学分野に加え、工学や科学技術分野についての様々な科学技術コミュニケーション活動を行っています。また、産業界と協力した新しい教育活動・アウトリーチ活動のモデル創りや科学技術教育など、工学リテラシーに関する研究を行っています。

一家に一枚宇宙図2013






講演会風景






ごあいさつ

ふるさと栄会

*栄小学校、140周年おめでとうございます
このおめでたいときに学校を訪問し、みなさんにおあいでき、たいへんうれしいです。それは、みなさんの夢と希望にあふれ、かがやいている目、元気なすがたに接し、みなさんのエネルギーをいただいて、そしていろんなことを教えていただきまずので、よろしくおねがいします。
*ふるさと栄会のご紹介をいたします
ふるさと栄会は栄小学校を卒業した人たちの関東地方にすむ人たち、皆さんのお兄さん・お姉さん、お母さん・お父さん、おばあさん・おじいさんのような人が毎年たくさん集まる会です。去年は12月8日(日)、東京で30回目の会が100人以上の人があつまりました。
この会は、食事をしながら、学校の思いで話、仕事の話、悩みごと、これからの夢を語ったり、そして音楽会、のど自慢大会などが行われる、たのしい会です。
*この会から小学校の皆さんになにかプレゼントしようと、いうことになりました
運動具?文房具?・・・・・ みなさんのほしいものはなんでしょうか?
ほしいものではなく、なにか皆さんの「夢の種」をプレゼントしようと、いうことになりました
2014年2月17日に次のものをプレゼントしました
  金澤翔子書「夢」(額入り)
  ニュートン(国立天文台監修書籍)
  宇宙図 (日本語・英語版)
  地球儀 (6年生卒業記念)
  国際百科事典
*横手、栄地区は自然に恵まれたすばらしいところです
立派な優しいこかぞく、素晴らしい先生がたくさんいらっしゃいます。毎日、よく遊び、たくさん学んで、そして大きな夢をもって頑張ってください。
* 「夏の星座と私たちの宇宙」の講演会を開催します
  138億年の宇宙? 46億年の地球? 350~500万年の人間の誕生
  生命を生み出す元素、原子、人間の材料はどこから来たか?月は? 太陽は? 星は?
  不思議な宇宙? 宇宙の神秘?・・・・・・
  みなさん、空を眺める、星をみる探す・発見する・・・・・
  宇宙旅行ができる、宇宙・星に庄む?これは夢ではないかもしれません
*大きくなったら「ふるさと栄会」にきてください、お待ちしております
*それでは、今日の講演の川越至桜先生をご紹介いたします



講師紹介

川越 至桜 先生
所属・役職 東京大学生産技術研究所
次世代育成オフィス 講師
専門は、工学リテラシー/素粒子・宇宙物理学
博士号取得後、東京大学や国立天文台での研究員を経て、現職に至る
星を見る会(観望会)や科学講演会といった、科学への興味を深めることのできる機会の 提供と支援を行ったり、次世代育成オフィスの活動を通じて、次世代の人材育成に精力的 に取り組んでいる
経歴
神奈川県立湘南高等学校 卒業
東京理科大学理工学部・物理学科卒業
、 東京理科大学大学院・理工学研究科修了
総合研究大学院大学・物理科学研究科・天門科学専攻修了 博士(理学)
東京大学大学院 理学研究科 天文学専攻 日本学術振興会・特別研究員
国立天文台 理論研究部 研究支援員
東京大学 生産技術研究所 特任研究員
東京大学 生産稜術研究所 特任助教

特技
お筆 (先生の資格(助教)あり) なわとび
趣味
星見、バトミントン、テニス、ピアノ、書道、地図



↑タイトルの画像は?
掲示板に投稿された「議事堂周辺の大屋梅」、投稿記事【22】、の写真を元に加工されたものです。

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