ふるさと栄会

栄小だより

「自分の目標を目指して力強く」

 横手市立栄小学校長佐藤健悦(平成19年11月)

元気を取り戻した松の木ふるさと栄会の皆様には、ますますご健勝でご活躍のことと拝察いたします。今年の夏は、ラニーニャ現象の影響とかで全国的に猛暑続きでしたが、ここ栄地区も近年にない猛暑日続きでした。そんな折、本校のシンボルである一本松の異変に気がつきました。枝の先にわずかに緑の針葉が残っているだけで、ほとんどの枝は茶色の枯れ葉になったり、落葉して枝だけになってしまったり、 異常にたくさんの松笠だけが目立つ、透け透けの枝ぶりの松になってしまったのです。これまで県内全域に蔓延している「松喰い虫」による松枯れ病の被害が甚大だったが、今までがんばってきた本校の松の木も松喰い虫にやられてしまったのかと、諦めの気持ちがあった一方で、違ってほしいと願わずにはおられませんでした。

早速、市教育委員会に相談したところ、樹木医を派遣してくださいました。診断結果は、松枯れ病ではないこと、暑さと水不足が主な原因で元気がなくなったとのこと。十分な水と肥料を施すことで元気になるだろうという指導を受けました。早々、紹介された肥料を購入し、大量の水と追肥をし、激励の言葉をかけながら、ホッと一安心した暑い暑い夏の出来事でした。

さて、栄小学校の子どもたちは、ふるさとの皆様の温かい眼差しを浴び、ご支援をいただきながら、のびのびと様々な活動をしております。その中から少しご紹介したいと思います。

  1. 二名の新入生を迎える入学式
    本年度は、十九名の元気な新入生を迎え、四月六日、多くの地域の皆様に参列していただき、盛大に開催される予定・・・でした。しかし、不運にも二名の新入生がインフルエンザにかかり、入学式に出席することができなくなったため、十七名の入学式となりました。無事入学式を終えた直後、職員室で二人の新入生が入学式を経験しないのはかわいそうだとの話になり、急きょ二人の入学式を行うことに決まりました。

    四月十三日の放課後、来賓の方を招くことや全校態勢ではできませんでしたが、その他はできる限り六日の入学式と同じようにやってあげたいということで、校務員さんが大きな花瓶に満開の桜の枝を差し替え、初めの入学式よりボリュームのある花にしてくれました。迎えてくれる在校生には、バスケットスポーツ少年団の女子児童が協力してくれました。保護者席には、一組の父母の方とどうしても仕事の関係で参加できず、父母の代わりに参加いただいた一組の祖父母の方が座られ、入場からほぼ先の入学式と同じに進められました。もちろん、私はモーニングを着て、入学式と同じ話をしました。話の途中、真剣な面持ちで立派に座っている二人の子どもを見て、感極まり、話に詰まる一時もありました。また、保護者の方にも感激していただくことができた、心のこもった素晴らしい初めて経験した二回目の入学式でした。
  2. 春季大運動会
    運動会風景まずは、水はけが悪く雨が降ると、二・三日使用できないグラウンド、たくさんの小石が表面に浮いてきて、危なくて使えないグラウンドを解消すべく、横手市から100mコースに土を入れてもらい、どうにか運動会を行うことができるようになりました。

    五月十三日の日曜日、たくさんの保護者の皆さんや地域の方々の参加を得て、どんよりとした厚い雲に覆われた天気の中で春季大運動会が行われました。まず、一年生を地域の方々に紹介する種目、色毎に騎馬戦のように数人の在校生が一年生一人一人を担ぎ、みんなの前で、名前やがんばることなど、元気に自己紹介をしてグランドを回りました。途中で雨が降ってきて、ゆっくり座ってご覧いただくことができず地域の方々にはお気の毒な点もありましたが、100m走やリレー、遊走などグランウドで行う種目を、プログラムを変更して進めました。

    午後からは会場を体育館に移して応援合戦などを行いました。これは、各色(赤、白、青、黄)独自で考えた応援活動を競います。各チームの独創性、団結力、協力性、元気度などを基に数名の審判に点数を付けてもらい、色別対抗の点数に加えられます。どの組も優勝を目指し、体育館に響き渡る大きな声と身振り手振りも豊かに、自分の色のチームをアピールしていました。

    ちょっと肌寒い天候でしたが、最後まで一生懸命頑張って走り抜き、額に光る汗と満足げな一人一人の笑顔が印象的でした。
  3. 「基礎・基本」の定着を図る
    スキルタイム朝の読書とスキル学習
    子どもたちは毎日、友だちと元気なあいさつを交わしながら、朝8時までに登校します。そして、毎朝8時から10分間、本に親しむ、語彙を豊富にするなどを目的に全校一斉に読書をします。学校に早く来て遊んでいる賑わいが、8時のチャイムと同時に校内が静寂に急変する状況にびっくりします。10分の読書の時間が終わると、15分間のスキルタイムです。漢字や計算の習熟を図る時間です。学級担任が作成した漢字と計算の大量の問題プリントを自分のペースで解きながら、自分の理解度をチャックし、確実に自分の力とするために、意欲的に取り組む姿が見られます。難しい問題にも挑戦する自信もついてきました。これからの一人一人の子どもの伸びを楽しみにしているところです。

子どもたち一人一人、学習や行事などに自分で目標を決め、その実現に向けて日々精一杯の頑張りを見せています。これからも地域の皆様のご支援をいただきながら「活気ある学校」を目指していきたいと思っております。

ふるさと栄会の皆様には、今後ともご支援の程よろしくお願いいたします。

なお、松の木は、元気を取り戻し、深緑の針葉をたくさん身につけ、形の良い姿になったことを申し添えます。(紙面最初の写真です)


↑タイトルの画像は?
掲示板に投稿された「議事堂周辺の大屋梅」、投稿記事【22】、の写真を元に加工されたものです。

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