ふるさと栄会

栄小だより

「夢と学びと楽しさを」

横手市立栄小学校長 草薙亨(平成23年11月)

  今年の夏も猛暑となりました。夏休みのプール開放も雨天中止は一日だけと恵まれ、たくさんの子どもたちで賑わいました。東日本大震災に伴う原発事故による放射性物質の影響が各地で発生している中、特に大きな心配もなく日々の生活を送ることのできる幸せを感じるこの頃です。
  さて、栄小学校は平成二十三年度も「夢と学びと楽しさを」を学校教育目標に、児童が自分らしさを大切に生き生きと活動することのできる学校を目指し歩みを進めています。
  学校報「栄っ子」に掲載した記事から、本年度の歩みの一端をご紹介します。

◎入学式(学校報No.1 四月十五日)

  暖かさが続くようになってきました。命あるもの全てが躍動するうれしい季節、春がここ大屋の里にもやってきたようです。さて、四月七日は栄小学校にとって一年中で一番うれしい日となりました。入学式が行われ新入生十六名が仲間入りをしました。平成二十三年度の横手市立栄小学校、全校児童百十四名、教職員十四名でのスタートとなります。
  (入学式の行われた四月七日午後十一時二十三分に発生した震度五強の余震により、次の日四月八日は停電のため新一年生の初登校の日でしたが、休校となってしまいました。)

◎あいさつ運動(学校報No.4 五月十一日)

あいさつ運動

あいさつ運動

  栄地区民生児童委員協議会のみなさんが「あいさつ運動」で子どもたちに声をかけてくださっております。
  子どもたちの様子は元気にあいさつできる子、ちょっと遠慮気味の子、素っ気ない子・・などまちまちです。相手の顔を見て元気よく、はっきりと「おはようございます」が言えるといいなあと思います。そして、「おはようございます」のあいさつが「こんにちは」「さようなら」「ありがとうございます」などに広がり、地域でも元気に聞くことができるようになればもっと素敵な栄地区になるのではと思います。学校でも子どもたちと一緒にがんばります。ご家庭や地域でも「あいさつ運動」をよろしくお願いします。「おはよう」「いただきます」「ごちそうさま」「いってきます」「ただいま」「おやすみなさい」言えていますか?

◎食堂教室(みんなで食べようアスパラガス)(学校報No.6 五月二十五日)

給食教室

給食教室

  五月十九日(木)給食センター栄養士さん二名、アスパラガス生産農家の方二名、市担当者の方一名をお迎えしての「食堂教室(みんなで食べようアスパラガス)」が行われました。参加した学年は、先週から食堂を利用している二年・三年・六年の子どもたちです。まずは、お迎えしたみなさんと一緒に給食をいただきました。その後で、生産者の方からアスパラガスについてのお話をお聞きしました。
  A「アスパラガスの旬はいつでしょう。」
  B「その違いはどこで分かるでしょう。」
  C「アスパラガスの種類はいくつあるでしょう。」
  D「横手市はアスパラガスの生産量は秋 田県で何番目でしょう。秋田県は全国 ではどうでしょう」
  などなど、たくさん教えていただきました。収穫したてのものも持ってきてくださいました。とても太くて長さが1メートルほどもあるとても立派なもので、子どもたちはとても驚いていました。成長したアスパラガスの姿(枝や葉があるもの)も見せていただきました。栄養士さんや生産者の方々と触れ合うことができ、とても勉強になるいい体験となりました。これからもこのような機会を設け、食育指導の一環として大切にしていきます。アスパラガスにかかわらず、野菜が好きな子どもたちに育てていきたいものです。

◎校門脇の松の木、天国へ(学校報No.7 六月一日)

  校門脇にあった松の木ですが、病気による倒木の恐れがあるため、大変に申し訳ありませんが、伐採いたしました。
  現在通っている子どもたちや大勢の卒業生、そして地域のみなさまには大変に馴染みのあった松の木だったと思います。今年一、二月の豪雪を乗り越え、枝折れもなくほっとしていたところでしたが、暖かくなるにつれて急速に枝枯れが進み始めました。市教委に相談し、専門の業者さんにみていただきましたところ、手の施しようがない状態にあり、伐採した方がいいという判断でした。早く手を打たないと枝が落ちてきたり、幹が倒れたりと大変に危険な状態になるとのことでした。子どもたちや地域のみなさまに被害があっては大変です。残念ではありますが伐採の運びとなりました。管理が十分に行き届かず申し訳ありません。原因は松食い虫によるものです。正面玄関前にも立派な松があります。そちらは大丈夫のようで、ほっとしていますが、様子を観察しながら業者さんと連絡を取り合うことにしています。
  伐採した松の木は、切り株の一番太いところで、直径が約六五㎝ありました。樹齢は何歳になるのでしょうか。「あの松の木は天国に行くんだね」と伐採の様子を見た子が話してくれました。これまでと同じように、栄っ子の様子を天国から見守ってくれるものと思います。

校門門松伐採後

校門門松伐採後

校門門松伐採前

校門門松伐採前

◎修学旅行 青森に行ってきました(学校報No.10 六月二十二日)

修学旅行

修学旅行

  六月十七日(木)・十八日(金)、六年生十九名は修学旅行に出かけました。二日間ともお天気に恵まれ、最高の思い出とたくさんのお土産をもって全員無事に帰ることができました。
  修学旅行というと仙台・松島が定番でスナップも伊達政宗像や松島湾が背景となるところでしたが、今年は「三内丸山遺跡」です。仙台・松島方面の震災後の復興がまだ十分でないことから子どもたちが相談し青森方面を選択したしだいです。バスの移動が多く不安でしたが、思ったよりきつくなく、ゆったりと過ごすことができました。

◎大屋納豆づくりに挑戦

パートⅠ わら筒づくり(学校報No.13 七月十五日)

  大屋納豆の歴史は古く、長くて千年、短くて三五〇年の歴史をもつと言われます。農家の副業として発展し、近隣に売り歩いたその姿は「大屋の納豆売りばっぱ(婆)」として親しまれ、一つの風物詩ともなっていたそうです。戦前には新町、中里、赤谷地など七十三軒のうち七十軒が納豆を作っていたそうですが、戦後には三十五に減ってしまい、昭和二十九年の稲わら規制法のしばりなどもあり、昭和50年には完全に製造が中止されてしまったとのことです。一番列車から納豆売りばっぱの姿も消えてしまったそうです。

 

パートⅡ 納豆づくり(学校報No.14 七月二十一日)

  十五日(金)はいよいよ筒に入れる納豆づくりです。①豆を火でよく炒ります。これが大屋納豆の特徴です。②炒った豆を臼で挽き割ります。③鍋で煮ます。④わらでつくった筒に煮た豆を入れます。 ⑤醗酵させる準備として毛布に包みます。この後、保温器で二日間ほど寝かせて完成です。
  十九日(火)完成した大屋納豆を戸田先生たちが届けてくださいました。感動のご対面です。持ち帰って食べたときの感激はまた格別だったことと思います。
  地域を紹介するパンフレットづくりから始まった今回の学習は、これまで知らなかった栄地区のいろいろな物や事と出会うきっかけとなりました。戸田先生はじめ保存会のみなさまには本当にお世話になりました。ありがたいことです。ご縁はまだ続きそうです。

大屋納豆づくり

大屋納豆づくり

大屋納豆筒づくり

大屋納豆筒づくり


↑タイトルの画像は?
掲示板に投稿された「議事堂周辺の大屋梅」、投稿記事【22】、の写真を元に加工されたものです。

個人情報の取扱い   ふるさと情報リンク   事務局からのご案内   サイトマップ