ふるさと栄会

栄小だより

「夢と学びと楽しさを」

横手市立栄小学校長 草薙 亨(平成24年11月)

 平成24年度の夏は昨年度以上に猛暑となりました。秋田気象台のデータによると8月は31日の36.4度を最高に真夏日が全部で23日、25度を下回る日はゼロ、8月全てが夏日、降水量が記録された日はわずか3日です。
 でも子どもたちは元気いっぱい、夏休みのプール開放は連日多くの子どもたちで賑わいました。学校の観察園の植物や野菜たちも暑さに負けずに元気に成長しました。この秋、みんなでおいしくいただきました。特に枝豆と横手市で力を入れているシシリアンルージュというトマトは豊作でした。学校のすぐ隣がリンゴ畑ですが、果物は好対照となったようです。ブドウや梨は暑さのせいで甘さが増しましたが、リンゴは日焼けの被害が出たという報道がありました。
9月に入りました。記録的な残暑にも負けず「栄っ子」は「夢と学びと楽しさを」の学校教育目標のもと、1日1日、一歩一歩の歩みを大事にしながら日々がんばってます。
前回に引き続き学校報「栄っ子」に掲載した記事から、栄小の歩みの一端をご紹介します。前回は7月までの様子でしたので、今回は昨年度の秋から冬にかけてをご紹介します。ご自分の小学生時代と比べたり、思い出していただけますとうれしいです。

◎学習発表会 (学校報No.17 九月十五日)

学習発表会

 九月十一日(日)に行われた学習発表会にはたくさんのみなさまにご来場いただきました。子どもたちのふり返りの作文です。

◆くじらぐもさんへ

1年 ささき ちひろ

 ぼくは子どものやくです。れんしゆうのとき、おどるのがなんぎしました。
 ほんばんでは、おきゃくさんがよろこぶはっぴょうをがんばります。
いよいよほんばんです。ぼくはきんちょうしました。どきどきしたけどおきゃくさんのはくしゅをきいてがんばりました。
くじらぐもさん、ぼくのはっぴょうを空から見てくれましたか。こんどはがいこくのやまへつれてってね。

◆学習発表会のふり返り

4年 阿部 栞里

今日学習発表会がありました。人が多くいたので予行よりもドキドキしました。わたしの出番の時にドキドキしながらステージの前に出て行きました。
 今回は本物のマイクを使っているので、セリフを言うのがちょっぴりこわかったです。でも、セリフを言ってみたら「できる」と思って言ってみました。心から思ってみたらいつものように声がはっきりと出ていました。わたしは「やればできる!」と思いました。「やってみないとわからない」と思いました。

◆学習発表会のふり返り

6年佐々木 王雅

 ぼくは今年で最後の学習発表会でカッパの役をやりました。いろいろな道具を使ってけっこうがんばりました。初めからカッパの役をやりたいと思ってやりました。セリフはむずかしかったけど、すぐ分かりました。予行は、まあいい感じに成功したと思いました。
 本番の学習発表会では、結構あっという間だと思いました。手袋が届いて、道具がそろって…、くちばしが無いのは残念だったけど…、しっかりできました。少し心残りはあったけど、全力でできてよかったと思いました。
 第1部の他は少し失敗したところがあったけど、今までの中で一番やることが多かったし、カッパの役もできたので思い出に残る学習発表会になったと思いました。
(6年生は栄地区に伝わるカッパにまつわる伝承を劇にし大好評でした。)

◎秋 (学校報No.19 十月六日)

秋 なべっこ

 「明日のナベッコは体育館で食べることになるのかなぁ」「座る場所が乾いてくれるかなあ」前日までの悪天侯でいろいろな心配がありましたが、十月四日(火)は見事な秋晴れの一日。天は栄小の子どもたちの期待に見事に応えてくれました。おかげで、どこのグループもおいしいナベッコづくりに大奮闘することができました。栄小の特徴でしょうか。ナベッコにうどんを入れるグループがけっこうありました。完成した芋の子汁は味噌味、醤油味といろいろでしたがどれも大変においしく、全てのグループが完食、残飯無しの素晴らしい結果となりました。
 グループでの話し合い、ゴミ拾い、ナベッコづくりと、異学年の交流からたくさんのことが体験できた貴重な一日となりました。
ナベッコ活動の前は、昨年に引き続いて「拾えば栄が好きになる運動」です。全校縦割りグループ毎に担当地区を回りながら、道路や側溝付近のゴミ拾いを行いました。空き缶、ペットボトル、鉄くず、紙やビニールのゴミなどたくさんの収穫でした。49.6㎏、喜んでいいのか、悲しむべきか、ちょっと複雑ですね。

◎実りの秋 (学校報No.21 十月二十八日)

実りの秋

「きらり学年」5年生の「きらり農園」の稲も立派に実りの秋を迎えました。春先の代掻き、6/7の田植え、そして収穫まで、社会科や総合的な学習の時間の学習とも関連させながら見守ってきました。時々訪れては苗の育ち具合を観察し、稲作について関心を持つとともに日本の農業についても考えました。水質を調べることから環境問題についても学びました。豊作を願って「かかし」や「スズメよけ」も立てました。農園は、5年生にいろんなことを学ばせてくれました。
 21日(金)は秋空の絶好の稲刈り日。今回も栄地区環境保全隊、JA秋田ふるさと青年部のみなさんに全面的にご指導とご協力をいただきました。刈る時の稲の持ち方を知り、お手本のようにうまく刈ることができたときの感激は格別だったようです。コンバインの作業を間近で見たりできたこともうれしいことでした。(230㎏の収穫量となりました。)
 5年生の米作りの活動記録を種苗交換会(横手体育館)に出品しました。

◎雪囲い (学校報No.23 十一月十一日)

 11月に入りスタッドレスタイヤ、ストーブなどのCMが賑やかになってきました。ふだんの会話にも今年の雪を心配する話題も出るようになりました。大雪はゴメンしてほしいのですが、ちまたの噂によると今年も何と大雪の予想が…!?
○噂その1「カマキリが高い所に卵を産んでいる」
○噂その2「今年はカメムシが多い。こんな年は大雪に。」
○噂その3「気象庁は南米ペルー沖の海面水温が下がり、世界的な異常気象の原因となる「ラニーニャ現象」が、今冬にかけて発生する恐れがあるとの監視速報を発表した。ラニーニャが発生すると、東日本から沖縄・奄美にかけて、冬の気温が平年より低くなる傾向がある。」11月発表より
 学校ではお2人の方にお手伝いをいただいて、校舎の雪囲いを火曜日と水曜日の2日かけて行いました。校舎の準備はできました。

◎今年も大雪? 一月十四日は123㎝
   (学校報No.30 一月二十日)

今年も大雪

 クリスマス寒波から続いた降雪は1月14日(土)にはついに123㎝を記録しました。この記録は横手のアメダス(横手市横手町大樋 標高:59m)で観察したものですが、一月の積雪量としては過去30年で6番目の記録に当たります(秋田気象台のHPのデータによる。ちなみに1番目は191㎝で、平成23年1月31日)。今日現在(1/19)では90㎝で平年の約1.5倍の積雪です。学校でも業者さんに雪下ろしをお願いしました。通学路等、点検をしています。見通しがだいぶ悪いです。危険なところ等、学校までご連絡ください。学校でも子どもたちに指導していますが、ご家庭でも声かけや見とどりをお願いします。

◎スキー学習始まる

スキー学習始まる

 雪国ならではのスキー学習が始まりました。今週は天候に恵まれ、好条件の中での授業開始となりました。スナップはグラウンドでの1年生と2年生の様子です。着替えからスキー靴を履いて外に出るまでがまずは一苦労ですが、挫折する子もなく何とか全員外に出ることができました。次の難関は、体育館入り口からグラウンドまでの移動です。スキー靴に慣れるためには、ちょうどいい移動距離でしょうか、張り切って歩く子どもたちです。課題を一つ一つ克服しながら上達していく子どもたちです。みんなとてもいい顔になって滑っています。
 保護者のみなさまには、用具の準備から搬入といろいろとお世話になっています。ありがとうございます。まずは怪我のないよう安全第一で学習を進めます。

◎番外編

 横手市の大雪は22年度、23年度と2年連続で続きました。どんな名文よりも写真が一番伝わるということで、前庭の松の木に積もった雪の写真をご紹介します。人間と比べてみてください。
 雪国ならではのスキー学習ですが、授業時数の関係でスキーを履く機会が少なくなりました。低学年はグラウンドで何回か練習しますが、その他の学年は年2回近くのスキー場へ出かけるだけです。家庭でも行く機会は少なく、学校のスキー学習以外はスキーに出かけない子が多くなっています。とても残念です。
 そんな中、スキーの部活動はがんばっています。ノルディックスキー部はグラウンドや学校裏のリンゴ畑を利用して放課後がんばって走っています。悩みは、道具が古くなってきていることとコースつけです。中古のスノーモービルなどの機械があればいいのですが、そんな贅沢は言ってられません。体育のスキー学習とスキー部の初めの一歩は人力による「雪こぎ」です


↑タイトルの画像は?
掲示板に投稿された「議事堂周辺の大屋梅」、投稿記事【22】、の写真を元に加工されたものです。

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