陸中に集う 浄土ケ浜の旅
栄中第13期生(昭和三十五年率)
桜前線がまだ北上を続けている四月二十二、二十三日に、一泊二日の日程で釡石、宮古へとバス旅行が催されました。当日は天気にも惠まれ、束京方面からの九名は新幹線で北上駅へ向い、横手からチヤー夕ーしたバスと合流して、計二十七名(男性十四名・女性十三名) の旅となりました。
ここ数年、毎年催されている同期会ですが、再会すれば積もる話で車中での賑やかさは想像の通りです。
その日は、釡石大観音、釜石市立鉄の歴史館を見学し、十六時半頃宿泊先の浪板観光ホテルへ到着、目の前には青い太平洋が広がり、それをバックにさっそく記念撮影となりました。
一風呂浴びて宴会の始まりです。元気で又仲間と再会できた事を喜び合いながら、三陸の海の幸に舌鼓を打ち、酒を酌しての話は尽きません。二次会、三次会となったのは当然のことでした。
二日目は、陸中海岸国立公園浄土ケ浜の島巡りでした。
この地名は、天和年間(一六八一~一六八四)に徳の高かった霊鏡和尚が「さながら極楽浄土のごとし」と感嘆したことから名付けられとする説が一般に広く知られているとのことです。
浄土とはかくありなんて、火山岩の白い岩塊と白い砂を見ると、私には殺風景な感もありましたが、波は穏やかできれいな海水は、海水浴場としても第一級とか・・・早速、島巡り観光船「陸中丸」に乗り四十分間の遊覧ですが、出発するやいなや海鳥の群れが船を追いかけてきて、飛びながら人の手元から餌のパンを取る姿はなかなかの迫力でした。
陸に目を向けると、いろいろ名のついた奇岩を見ることができ、結構楽しむことができます。(約二名の船酔者あり) この後、昼食、市場での土産物買いであっという間に時が過ぎ、次回も又全員元気な姿で再会することを約束して、盛岡駅で東京方面と横手方面が別れを告げ、それぞれ帰途につきました。
陸中の片寄せ波に集う懐かしい面影・・・心ゆくまで語り合い、旬の幸に舌つづみ、童に返る再会のひととき・・・でした。
鈴木幹雄(記)

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