ふるさと栄会

同期会だより

古稀祝い紀行-ふるさとの友はありがたきかな-
(第10期-昭和三十ニ年卒)

 六月十二日、首都圏組13名は東京駅発のこまち9号で故郷をめざして出発。横手に12時51分到着までの4時間は、それぞれの人生を語るには短かすぎた。皆が興奮醒め遺らぬままホテルのバスに乗り込み、ゆうゆプラザに荷物を降ろし、地元組の数名と共に栄神社に向かう。

 国道13号線を直進するコースの方が近くて早いはずなのに、安田原から婦気、安田、大堤、秋田ふるさと村を通過、桜沢工業団地を通り持田に出て、堂の前の栄神社に到着した。

 すっかり姿を変えたふるさとの山河を見るにつけ、浦島太郎の心境となったが、地元実行委員の暖かい配慮に感謝・感激した。

 地元組の待ちうける神社で、恩師の和賀良之助先生を加えて44名、神官に念入りなお祓いをしていただいた後、境内で記念撮影をする。

第10期同期会集合写真

 このあとの企画がまた素晴らしい。平成の大合併により横手市となった増田町に行くという。眞人公園は小学校の遠足で行ったことがあるが、今日は内蔵を見学する趣向である。

 さすがと感心した。私は昨年、ふるさと探訪ツアーに同行して市当局の案内により普通は見ることのできない数件の内蔵を拝見する機会に恵まれ、その素晴らしさに感動したからである。

 その後テレビなどでも紹介されるようになって有名になったが、見た人は少ないと思う。是非一度は見る価値のあるお勧めのコースである。

 今回は蔵しっくロードの中で公開されている「漆蔵資料館」を見学した。外から見ると普通の大きな民家であるが、その中に豪華な総漆塗りの蔵が隠されている。

 現在は稲庭うどんの佐藤養助商店が営業しており、中は大きな二階建てのが堅固で華麗な造りとなっている。このような内蔵が道路をはさんで両側にずらりと並んでいる姿を想像してみてください。まさに壮観である。

 帰路は雄平フルーツラインと呼ばれる、見渡す限り果樹園の中のコースを走って馬鞍から楢沢・寺内を抜け、梵天で知られる旭岡山神社を経由して、ゆうゆうプラザに到着。

 記念撮影の後に祝宴となる。祝賀の進行は、まず故人へ黙祷、校歌斉唱、挨拶、恩師挨拶、乾杯と型どおりかと思われるので想像におまかせする。

 飲んで食べて語って満腹になったところで別階の二次会場へ移り、また沢山の料理を前に飲んで語って歌白慢も入って賑やかに延々と続いて、11時をまわってから中締めをやってくれとのことで一応はおひらきにしたが、話は尽きるはずもなく、そのまま全員で別室に移動して語り明かすことになる。

 翌日10時解散となるが、半数の21名が、にかほ温泉ホテルいちえの迎車でにかほに向い一泊することになる。

 あとの残留組はそのまま引き続き話し続けて、3時頃になってやっとおひらき。実家に帰る者もある。

 翌日の昼すぎに、横手駅でにかほ温泉から戻った一同と合流して、一路東京に向かう。

 車中では二日間の話題がはずんで、また一段と盛り上ったことは言うまでもない。来年の後祝は、一車輔貸切か個室で行くことにしなくてはまわりのお客さんに迷惑をかけるだろうなと今から心配である。

高橋豊(記)


第10期同期会集合写真

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↑タイトルの画像は?
掲示板に投稿された「議事堂周辺の大屋梅」、投稿記事【22】、の写真を元に加工されたものです。

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