ふるさと栄会

同期会だより

田沢湖「わらび座」に集う(第10期-昭和三十二年卒)

  昭和32年3月栄中学校を巣立って、早くも50年・半世紀が経過した。ほとんどが定年を迎え仕事もひと区切りついてホッとしたら、里心がついて人恋しくなるのが世の常らしい。

  誰からともなく仲間に会いたい、ゆっくり語り合いたいとの思いが募り、「卒業50年記念の集い」と称して9月13日から2泊3日の旅となり、31名が参加することになった。

  時は将に芸術の秋、かの松尾芭蕉も「奥の細道」で『月日は百代の過客にして行かふ年も又旅人也。』と名文を残している。

  丁度たざわこ芸術村「わらび劇場」ではミュージカル「おくのほそ道」を上演中である。この機会にわらび座の芝居を観るのも悪くないと思い、プランを話して三日問のスケジュール調整や観劇・案内・送迎などを依頼した。

  集合は角館駅前とし、わらび座のホテル「温泉ゆぽぽ」にチェックインしてから武家屋敷の散策をし、温泉に浸って汗を流して後はゆっくりと語り合う。話は尽きない。とうとう午前2時をまわってようやく眠りについたと思ったら5時にはもう起き出して又話始めている。

わらび座団員と  この調子だと午前中の観劇は皆いびきをかいて眠ってしまうのではと心配したが、さすがわらび座の芝居、感動で盛り上り眠る間がない、拍手喝采でホッとした。

  私はすでに観ている芝居なので前回と違う演出を見つけて、わらび座の芝居は「日々進化する」ということを実感した。

  芝居の後は予約した奥の細道膳を囲み、田沢湖ビールで乾杯、温泉やホテルの部屋でゆっくりくつろいでから抱返り渓谷を散策し、川口温泉・奥羽山荘へ移動。

  わらび座の経営となり、リニューアルしたばかりの施設は快適である。また日本グランドゴルフ協会認定コースのゴルフ場をはじめ広大な敷地に囲まれゆっくり語り合うにはぴったりの所とあって、この夜も12時をまわってから眠りについた。

  翌日は、朝食に田沢湖ビールで乾杯して昼頃までゆっくり懇談、話は尽きず一応一回目の解散、その後角館駅に送ってもらい駅前で二回目の解散となる。新幹線の中でまた盛り上がって家路についたのは言うまでもない。芭焦先生にあやかり一句。

  「友と来て寝るのも惜しや宿の月」

高橋 豊(記)



第10期同期会集合写真

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掲示板に投稿された「議事堂周辺の大屋梅」、投稿記事【22】、の写真を元に加工されたものです。

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