同期会だより「同期会」会津若松にて開催(第9期-昭和三十一年卆)芦の牧温泉6月4日,5日の二日間、会津若松「芦の牧温泉」に於いて栄中学校第9期卒業生の同期会が開かれた。早いもので伊豆で開かれた同期会から3年目になる。卒業生124名中45名が参加。秋田出発のバス(24名)と東京出発のバス(21名)が猪苗代「地ビール館」で合流、ここで昼食。「ガラス館・オルゴール館」を見学。途中「野口英世記念館」に寄り、昔懐かしい生活用具の数々の展示を見て皆感激。3時過ぎには「芦の牧温泉」に到着。渓谷に囲まれた「丸峰ホテル」が私たちの宿。のんびりと、久しぶりに温泉に浸る。7時に記念の写真撮影。待てど探せど一人だけ現れないというハプニングが起こり、しかたなくそのまま撮影となる。本人はのんびり温泉につかっていたようでした。7時半より楽しみの宴会。残念ながら、既に14名の物故者とか。会に先だち、その方々のご冥福を祈った。 幸せな時代を過ごした私たち思えば中学を卒業してから50年余。時代も変わり、故郷も変わった。現在の食糧問題や環境問題等を考えると、私たちは幸せな時代を生きてきたのかもしれない。食糧の乏しいどん底の生活から一歩一歩豊かになっていく時代を通して生きてきた私たち。私達の子供や孫の世代は、私達とは逆の道を辿ることになるのかもしれない。貧乏な生活から豊かな生活へと移るのと違い、その逆の道を辿るのは耐え難いことかもしれない。このようなことを考え合わせると、私たちは希望のある幸せな時代を生きてきたと思える。 子供の頃を思い出すこの頃若い頃は、後ろを振り返ることなどなく、前ばかり見る生活をしていた。50を過ぎると、後ろも振り返るようになり、色々な事が見えてくるようになった。例えば、「時間」や「空間」の感じ方である。子供の頃は永遠に今の状態が続くと思っていた。父母や祖父母がいつでもおり、自分を守ってくれていると思っていた。明日になればまた遊べる、それがいつまでも続くと思っていた。つまり時間は止まっているように感じていた。しかし歳を重ねる毎に、1年があっという間に過ぎてしまい、時間とともに物事が変化する様をひしひしと感じる。「ゆく川の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず」の意味が良く解るのである。全ての物(組織)には寿命があること、生き物も、人間の社会組織も、地球も太陽も、全て生きており、そして寿命があることに気付く。これらは時間のスケールが違うだけである。等々、歳を重ねてこそ気付く事の多いこの頃である。 私たちにできること高齢者となった私たちに、次の世代のため何かできることはないのだろうか。無理せず、背伸びせず、それぞれがやれる事はないのだろうか。例えば、IT社会とは対極にあった私たちの子供の頃の生活の経験などを、しっかり残していくことが大切ではないのだろうか。田畑の作り方、家の修理や建て方、味噌・醤油、漬け物の作り方、衣服の作り方、家族や地域での子供の「しつけ」、栄の「方言」等々。これらは次世代の大切な財産になっていくのではないか、と思っている。 最後になりましたが、幹事の柴田還さん、金子和子さん大変お世話になりました。ありがとうございます。「故郷の山気なつかし蕨かな」ご馳走様でした。また「栄会」のウェブを作成、更新してくれている奥村紀夫さんに感謝します。 藤原 昇(記) 写真クリック→拡大 |
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